タイミング療法

タイミング療法

月経周期に合わせて飲み薬や注射薬を使用して卵胞を発育させ、性交のタイミングを合わせます。
年齢によりますが、5-6回を目途にステップアップを考えます。

大まかな受診の流れ

ステップ1

月経3-5日目に受診。前の周期の遺残卵胞やその他異常所見がないかを超音波検査で確認します。その周期で用いる薬剤を決定し、処方します。

ステップ2

排卵が近いと考えられるころ(個人差がありますがだいたい月経12-14日目)に受診。超音波検査で卵胞サイズを計測し、発育した卵胞がある場合、hCG注射を打ちます。hCGを注射して36-40時間後に排卵しますので、それを踏まえて適切なタイミング時期を指導いたします。卵胞がまだ小さい場合には、数日後に再度受診していただく場合もあります。

当クリニックで用いる主な排卵誘発薬

1.クロミフェンクエン酸塩(商品名:クロミッド)

排卵誘発剤といえばこれ!というくらい代表的な薬剤です。排卵率が60-90%と高く、多くの方で卵胞の発育が見られます。難点は、複数の卵胞が育ってしまい多胎妊娠のリスクがあること、連続して使用すると抗エストロゲン作用により頸管粘液が減少したり、子宮内膜が薄くなってしまうことです。稀ですが、副作用として視覚症状・発疹・肝機能異常があります。

2.シクロフェニル(商品名:セキソビット)

クロミッドに似た薬剤です。抗エストロゲン作用が弱いため子宮内膜を薄くしにくいです。6錠/日を10日間内服するので、少し大変かもしれません。

3.アロマターゼ阻害薬(商品名:レトロゾール)

乳癌の治療薬として開発された薬であり、不妊治療には保険適用外なので自費処方になります。クロミッドやセキソビットに比べて、単一排卵の可能性が高く子宮内膜への影響がないというメリットがあります。

4.FSH製剤(商品名:ゴナールエフペン)

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)など内服の排卵誘発薬では多数の卵胞が発育してしまう方では多胎のリスクが高くなります。少量のFSH製剤を長期間投与し続けることで、多発排卵の頻度が低下します。自己注射が必要ですがていねいに指導いたします。

5.hMG製剤(商品名:フェリング、フジ)

当クリニックの一般不妊治療ではこれらの注射のみで卵胞を育てることはほとんどありません。内服薬で卵胞が育っているもののやや小ぶりな場合などに、単回または隔日で数回注射して、卵胞発育を促したりします。